8年前の忘れ物

アブソBD/DVD最終巻が発売です。
最後はやはり透流とユリエのデュオと言うパッケージで〆とさせて頂きました。
浅葉さんと二人で相談して、やはり最後はデュオじゃなくちゃということでこういったデザインになりました。
加えて原作でもほとんど描かれてないユリエの笑顔です。必見。

ところで6月の雑記で、『8年前の忘れ物を取りに行って来ます』と書いたことを覚えてる方はどれだけ居ますかね?
忘れ物。
僕が会社勤めしていた際に企画立案し、シナリオを執筆したソフトの版権です。
結果としては、3作の内2つは既に手の届かないところに行ってしまってどうにもなりませんでした。
ですが最後の一つ、『Aster』の版権は何とか手にすることが出来ました。
もっとも、『現在流通している通常版の販売権』はあちらさんに残すという不完全な形ではありますが…。
たった一つ。
それも不完全な形。
けれども自分が作った作品が自分の手元にようやく帰って来たことは確かな事実です。
手掛けてきた作品の中で一際強く思い入れがありながらも、8年前は置いて行くしかなかった自作を再び手にする機会に恵まれたのは、アブソリュート・デュオという作品を多くの方が支持してくださったからこそです。
作品的にはあらもーど等のちょっとした繋がりのあるアブソとAsterですが、実は刊行にまつわる部分で大きな繋がりがあったりします。
4年前の春、ラノベを書きたいと僕が思っていたところに、『機巧少女は傷つかない』のイラストを描かれているるろお先生が、『Asterの企画とシナリオを担当されている方でしたら…』とアブソの初代担当SS氏を紹介してくださったのです。
Asterを作らなければアブソは刊行されることなく、アブソが多くの方に支持して頂いたからこそAsterの版権を手にする機会を得た、というわけです。
だからこそ、アブソを応援して頂いている皆さんのおかげなのです。
改めて――ありがとうございます。

Asterの版権を手に入れてどうするのかという点について。
もしかしてリメイクを? …と期待をさせてしまった方にはごめんなさい。
先に書いた販売権の条件からリメイクは可能でしょうけども、今のところ何かをする気はありません。
自分の手元に戻したかった、というのが忘れ物を取りに帰った理由でしたので…。
作り手の方にはよく分かって貰える理由かと思います。
今後どうするかはいまいち分かりませんが、とりあえず修正パッチ作るってのもありかもですね。
問題はやり直す時間が…orz

長々と書いてしまいましたが最後にもう一度。
いつも応援ありがとうございます! 今後ともよろしくお願いします!